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3月21日の夕方に「若森君、24日に来ないか」というお電話が大学院時代の恩師、重田先生からあり、連れ合い、東京から帰省中の娘といっしょに、六甲のお宅に伺った。以前から奥様のkuriko先生の描かれてきた絵を是非手に入れたいと望んでいて、同僚の小池さんを通して重田先生にお願いしたところ、「見にきてくれ、気に入った絵をあげる」という願ってもない機会をいただいた。
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最近のグルメ探索など

しばらくHPへのアクセスがうまくいかないこともあって、グルメの経験も停滞気味だ。しかし、おいしいお蕎麦を見つけた。一つは、豊中市上野坂1の、上野会館前にある「そば紀行」で、十割そばはこれまで食べた蕎麦ののなかでは一番の味と思った。白と黒のざる蕎麦があるが、黒がおすすめ。上野坂は自宅から徒歩で40分ぐらいなので、散歩を兼ねて行くのが楽しみになった。休日は火曜日で、営業は昼のみ。客が注文してからこねたり茹でたりするので、30分ぐらい待たせれるのが欠点といえば欠点で、何か読むものを持参して対応する必要がある。連れ合いは箱根や軽井沢や小諸の蕎麦よりも美味しいと言っている。もう一つは、3月6日に比叡山を訪ねたときに、京阪坂本の近くにある鶴喜蕎麦(つるきそば)で食べた蕎麦。ここで食べた鴨南蛮もうまかった。しかし、ここではやはりざる蕎麦を食べるべきだった、と少々後悔が残った。この数年のあいだうまいと思って時々行くのが、朝どら「ゲゲゲの女房」で有名になった新宿近郊の深大寺(調布)境内にあるいくつかのそば屋だったが、これで時々行ってみたい蕎麦屋さんが3つになった。実は、上野坂のそば紀行には、太目のまき寿司(1000円)があって、これがなんともうまい。そば紀行にこのまき寿司を食べに行く人もいるらしい。

今日は卒業式

今日3月19日は関西大学の卒業式で、経済学部は昼の部で、式が終わるのは3時、3時15分からゼミごとに卒業証書を配布する段取りだ。教室で待っているが、なかなか学生が来ない。「卒業おめでとう。No sweat,no sweet]と黒板に書いていると、4時ごろ学生がやってきた。今年はインタファカルティ専修が設置されてから最初の卒業生で、19名のゼミ生は全員がスポーツ関係のクラブに所属している。うち女性は4名で、2人は陸上選手、2名はマネージャーとなっている。アメフトの男子学生が7名いるが、卒業するのは2名だけで、5名が留年となった。結局、卒業するのは14名となった。留年の理由はアメフトが2009年には日本1になり、2010年も優勝争いに参加したので、授業には出れず、就職活動もをこなすことができなかったためだ。証書をひとりずつ配るまえに、「社会は甘くはない。No sweat,no sweetを忘れるな。君たちは超就職氷河期と3.11の東北関東大震災という厳しい試練を受けた。いちばん悪いことを経験したので、これからの人生は今よりもよくなっていくはずだ。聞き上手の人が伸びていくように思うので、「聞く」ということを大切にして生きてほしい。」としゃべって、卒業のお祝いのメッセージをおくる。うれしいことが2つあった。1つは、卒業できなかったアメフトの学生が顔を見せてくれ、卒業する学生を祝福してくれたこと。いいところがると思った。2つは、大きくて豪華な花輪とダンヒルのネクタイをみんなでプレゼントしてくれたこと。自分では絶対に買わないような素敵なネクタイで、包装を解いてネクタイを首に巻いて、花束を抱いて、ゼミ生とたくさんの記念写真を撮りました。いい年をして、久しぶりにはしゃぎました。教師冥利でした。

ビッグイッシュー代表、佐野章二さん

7月16日(金)ビッグイッシュー代表、佐野章二さん
 佐野章二さんが新著『ビッグイッシューの挑戦』(講談社)をだされた。いま注目の本で、新聞や雑誌の書評で取り上げられている。しかし、まだわたしはこの本を入手していない。わたしの通勤ルートである千里中央のモノレールの駅の通路でいつもの販売員から、この本を購買したいと思っていて、彼がこの本を店頭に並べるのを待っているところです。
 ご承知の方も多いと思いますが、「ビッグイッシュー」はホームレスの仕事をつくり自立を支援する雑誌で、定価300円の雑誌を1冊売ると、160円が販売者の収入になる。雑誌販売者になりたいホームレスは、最初、10冊の「ビッグイッシュー」を無料で受け取り、その売上の3000円を元手に「ビッグイッシュー」を1冊140円で仕入れて販売の仕事を継続することになる。ビッグイッシューは、ホームレスに「施し」を与えるのではなくビジネスパートナーとして対応すること、若者の目線からみた社会問題(貧困問題、環境問題など)を斬新な切り口で読むことでリピーターを増やせるだけの紙面作りに努力していることなど、ビジネスモデルとしても編集方針としても、今や日本における社会的企業の代表的存在である。
 佐野章二さんには一度お会いしたことがある。関西大学の経済・政治研究所の市民参加班主催した公開セミナー(2008年6月20日)で、佐野さんは「社会的企業の起業と経営」という論題で講演をされた。この講演で佐野さんは起業家としてのご自分の原点について語られ、業を起こすことによって社会問題の解決に挑戦したこと、その道は言葉による闘争のプロセスであることを経験に基づいて明らかにされた。業を起こすという原点は研究の原点と同じであるように感じられ、佐野さんと親しく佐野さんを講師として招かれた市民参加班の幹事、寺島俊穂先生(関西大学法学部)に以下のようなメールを出しました。
「 昨日の佐野章二氏の講演「社会的企業の起業と経営」はおもしろく、またすばらしく、弱くなっていた研究の原点を思い起こさせるものでした。研究も業を起こすことであり、社会問題の解決に通じていること、大学こそ言葉による闘争の舞台であうこと、研究者の原点は活動家ではなかったか、といったことを久しぶりに感じました。講演の内容も質疑も啓発的で、私が現在考えているテーマや論点を刺激するもので、非常に有意義でした。また、ボルカノでの懇親会も楽しく、知的で深い議論は小さな出版社に勤めている息子にも今後の糧になったと思います。このようないい機会をいただきながら、ボルカノでの経済コストをすべて寺島先生に負担させてしまい、申し訳なく思っています。昨日の知的なこと、経済的なことにたいして、お礼の気持ちをお伝えします。」
    

アラカン世代の底力

 活躍しているアラカン世代の友人も多い。松岡さんの佐藤ゼミの後輩で、SPE研究会でご一緒した同志社大学の向井公敏さんが『貨幣と賃労働の再定義:異端派マルクス経済学の系譜』(ミネルヴァ書房)を刊行された。向井さんは、今日の危機の時代になぜマルクスが読まれないかを問い、ルービンからネグリにいたる欧米の異端派のマルクス研究をこれまでの誰よりも徹底的に理解し吸収することによって、現代の文脈における新しいマルクス研究の可能性を描いている。院生のころから経済学批判プランにおける「賃労働」の編に関心をもち、国家論を書き上げたいと思っているわたしにとって、向井さんの新著の第2部「賃労働関係の再構築に向けて」の諸章、とりわけ、第6章「労働力の再生産と失われた「賃労働」の部」と第7章「マルクストネグリ」はぜひとも読んでみたい研究部分です。向井さんのアラカン魂に元気をもらいました。
 アラカン世代のもうひとりの友人、斉藤日出治さん(大阪産業大学)がまたグローバリゼーションについての新しい本、『グローバル化を超える市民社会』(新泉社)を書き上げた。これで斉藤さんがグローバル化を批判的に分析した著書は6冊になった。誰が見ても、この分野の第一人者である。斉藤さんは名古屋大学の大学院時代の恩師、平田先生のゼミナールの一年後輩で、平田先生の市民社会論の現代化に一貫して取り組んできた。副学長の要職にあり、一見やせていてひ弱な風貌の斉藤さんのどこにこれほどのエネルギーが潜んでいるのか、不思議に感じられる。6月1日に斉藤さんの新著の合評会が大阪産業大学であって、わたしもコメンテーターとして参加したが、会の後の懇談会で、ネグリの翻訳を精力的に手掛けている水島一憲さんが「斉藤先生はもうだめだ、これでギブアップだ、と見えてからがスゴイ!」と感想をもらしてみえた。わたしもそのように感じられる。斉藤さんは「もうだめだ」のように見えてから、本当の力を発揮するのだ。そして、これがアラカン世代の底力なのだと思う。
 今は夕方の6時で、5時限の授業、1年生を対象とする「経済学ワークショップ」が終わったところです。授業中にセミがいっせいに鳴き出しました。梅雨明けも近いという知らせだと思いますが、雨は強く降ったり止んだりを繰り返しています。これから帰途につきます。自宅に着くのは7時ごろです。
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