FC2ブログ

アラカン世代の底力

 活躍しているアラカン世代の友人も多い。松岡さんの佐藤ゼミの後輩で、SPE研究会でご一緒した同志社大学の向井公敏さんが『貨幣と賃労働の再定義:異端派マルクス経済学の系譜』(ミネルヴァ書房)を刊行された。向井さんは、今日の危機の時代になぜマルクスが読まれないかを問い、ルービンからネグリにいたる欧米の異端派のマルクス研究をこれまでの誰よりも徹底的に理解し吸収することによって、現代の文脈における新しいマルクス研究の可能性を描いている。院生のころから経済学批判プランにおける「賃労働」の編に関心をもち、国家論を書き上げたいと思っているわたしにとって、向井さんの新著の第2部「賃労働関係の再構築に向けて」の諸章、とりわけ、第6章「労働力の再生産と失われた「賃労働」の部」と第7章「マルクストネグリ」はぜひとも読んでみたい研究部分です。向井さんのアラカン魂に元気をもらいました。
 アラカン世代のもうひとりの友人、斉藤日出治さん(大阪産業大学)がまたグローバリゼーションについての新しい本、『グローバル化を超える市民社会』(新泉社)を書き上げた。これで斉藤さんがグローバル化を批判的に分析した著書は6冊になった。誰が見ても、この分野の第一人者である。斉藤さんは名古屋大学の大学院時代の恩師、平田先生のゼミナールの一年後輩で、平田先生の市民社会論の現代化に一貫して取り組んできた。副学長の要職にあり、一見やせていてひ弱な風貌の斉藤さんのどこにこれほどのエネルギーが潜んでいるのか、不思議に感じられる。6月1日に斉藤さんの新著の合評会が大阪産業大学であって、わたしもコメンテーターとして参加したが、会の後の懇談会で、ネグリの翻訳を精力的に手掛けている水島一憲さんが「斉藤先生はもうだめだ、これでギブアップだ、と見えてからがスゴイ!」と感想をもらしてみえた。わたしもそのように感じられる。斉藤さんは「もうだめだ」のように見えてから、本当の力を発揮するのだ。そして、これがアラカン世代の底力なのだと思う。
 今は夕方の6時で、5時限の授業、1年生を対象とする「経済学ワークショップ」が終わったところです。授業中にセミがいっせいに鳴き出しました。梅雨明けも近いという知らせだと思いますが、雨は強く降ったり止んだりを繰り返しています。これから帰途につきます。自宅に着くのは7時ごろです。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

パエリア1

Author:パエリア1
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR